越冬闘争延長戦は続く
私は2019年にNPO釜ヶ崎支援機構に就職し、第50回釜ヶ崎越冬闘争から野営本部に詰めて寝泊まりする仲間たちの番をしています。この野営本部は、萩之茶屋南公園の炊き出しが終わる19時くらいから翌朝5時くらいまでで、期間としては12月28日から年明け4日の早朝まで続きます。越冬闘争および越年まつりのスケジュールは1月3日までとなっていますので、3日の夜、すべての催しが終わるのを見届けて翌朝になってから私の越冬闘争が終わることになります。
釜ヶ崎越冬闘争には全国からたくさんの寄付が届きます。衣類出しや炊き出しはこの寄付によって賄われていますが、残った衣類は次回に持ち越すことができるのですが賞味期限のある食材はそういうわけにはいきません。残った食材を使って越冬闘争が終わった後も炊き出しを続けることになります。「越冬闘争延長戦」と呼ばれているそれは、長い時で春くらいまで続き今年も始まりました。
私も特掃の仕事が始まっていますし皆仕事を持っていますので、16時くらいに集合します。有志5名ほどと言ったところでしょうか。人参、大根、玉ねぎ、キャベツ、白菜などと肉類を切って切って切りまくります。50センチくらいの大きな寸胴に湯を沸かし炊きます。スープを味付けし雑炊などを拵える。カレーライスを作ることもあります。ほとんどの食材が寄付で頂いたもので越冬闘争が終わってからも時々寄付が送られてきます。食材がある程度なくなるまで続きます。
17時半頃炊き出しが完成し軽ワゴンに乗せて出発。旧労働福祉センターの北側(43号線沿い)からスタートし、センターの周りで路上生活をしている仲間たちに配りながら南海電車沿いをあいりん職安へ。そこからセンター周りの残りを回る。こういったルートで20名前後の人たちに配り残りはあいりんシェルター利用者たちに配食します。毎週月曜日は他団体が炊き出しをしているので私たちはお休みになります。その他は基本的に毎日これを繰り返すのです。